iso乃家トークライブVol.05

【iso乃家トークライブVol.05】15年間、仲間とゲーム開発会社を続けてきた中で分かってきた、たったひとつの大事なことbyシュテファン・ソッサウ

iso乃家トークライブ「たったひとつのこと」シリーズ、第5弾! 

  • ゲームが好きな人
  • 起業に興味がある方
  • 常に更新される仕事道具(デジタルテクノロジー)を学び乍ら使用していく毎日に疑問を抱えている方
  • 専門教育や仕事経験無しでプロとして歩んで行くことに興味のある方
  • 国際的なビジネスパートナーとのやり取りに関心のある方
  • 現在クリエイティブな分野で仕事をしている方

などなどの方々に届けたい。

トーク15分、ディスカッション45分、新しい世界に出会う1時間。

開催概要

  • 日時:2022年7月19日(火)19時~20時
  • 場所:iso乃家(丹波市氷上町石生1583-1)
  • 料金:大人1,000円
    実践!ローカリズム会員は無料
  • 定員:15名
  • 主催:NPO法人情報社会生活研究所

シュテファン・ソッサウ(ゲーム開発CGデザイナー)
Lead Artist, ClockStone STUDIO

1984年オーストリアのインスブルック市生まれ。
子供時代は、テレビの無い家庭で近所の農家や自然で遊んで育つ。
90年代の中学生の頃、ディズニーコミックに感銘を受けてイラストを描いて過ごす。
高校時代と徴兵制度の代替である社会活動中にコンピューターに興味を覚える。
絵を描く事を続けるとともに、コンピューターグラフィックや3Dモデリングを始め、コンピューターゲームでも沢山遊ぶ。この時代、ゲーム開発者になる為のメソッドは世間に未だ無かった。2006年22歳の時、大学で工学部に行きながら、友人達6人でクロックストーンスタジオというゲーム開発会社を立ち上げる。当時複数人で製作中のファンタジーゲームソフトを製品化し、発売するのが目的であった。それ以降、チームの一員として十分なレベルに到達するように勉強を続ける。コンセプトアーティストやファンタジーイラストなど、クリエイティブな部分に集中する傍ら、広告デザイン学校での描画クラスの講師も務める。

現在の妻と知り合い2008年に結婚した事をきっかけに、人生の多方面に渡り日本との縁が深まった。創業以来ずっと不遇な収入の続いたクロックストーン社であったが、2013年の「ブリッジコンストラクター」という、橋を架けるゲームのヒットにより経済的安定を得る。急成長を避け、意識的にスローな拡大で常に事業を把握出来るようにしてきた。近年はゲーム機やPC、携帯など全てのプラットホームにおける開発を行なっている。

現在でも会社のメイン商品である「ブリッジコンストラクター」は、スチームのValveやAMCなど、大きなパートナーと仕事をする機会をもたらしており、現在はLEGOとのプロジェクトが進行中である。こうして自分自身の遍歴を振り返ってみると、独学でここまでやってこられたのは、運に恵まれたことやインターネットの恩恵の賜物でもある一方、自身を現代メディアと情報技術社会の犠牲者のように見ることもある。

現在の若者達には、ネットを通して飽くなき可能性と知識へ辿り着く路が無数にひらかれている訳であるが、無制限の選択肢と巧妙に仕掛けられた誘惑に、人生の軸を常に揺さぶられているのではないかと考える。内面に閉じ籠りがちな自分にとって、いつも自然が大事なインスピレーションの源ではあった。しかしここ数年来、専門的な技術を磨く努力をする一方で、人との関わりの重要性に気づき、2016年にゲーム開発者間のコミュニティをチロル地方(オーストリア)で友人と立ち上げる。iso乃家のトークライブイベントと似た感じの情報交換の場を定期的に開催してきた。2022年、妻と子供と共に丹波市へ移住。沢山の出逢いにインスパイアされながら、自分に出来る小さな地域貢献を模索中。