8月5日(土)、大阪会場での開催は、約100名のお客様に来場いただき、盛況のうちに終了いたしました。
総合司会は長澤彰彦氏。放送畑が長かったとあって、軽快な進行です。現在は大阪国際大学教授、関西学院大学非常勤講師。そんな長澤さんも、篠山市在住です。
長澤さんいわく、ほんとはもっと山奥でもいいくらいなんだけれど、仕事のことも考えると「上手に妥協できる」地域が兵庫丹波地域だったと指摘、地域の概要を紹介した後、今日は兵庫丹波地域で実際に田舎暮らしをしている人たちの生の声を紹介したいとのオープニング・メッセージでした。
基調講演は、フォーラム実行委員会の委員長でもある小森星児氏。神戸商科大学名誉教授であり、日本都市学会会長、ひょうごボランタリープラザ所長など要職を兼ねつつも、篠山市で古民家の材木を活用して田舎の家を建築。神戸との二地域居住というスタイルを実践されています。
小森さんは、ご自身の暮らしぶりを紹介しつつ、神戸や大阪からでも車で1時間前後で通える兵庫丹波は、「都市」か「田舎」かという二者択一ではなく、ふたつの特徴を併せ持つ豊かなライフスタイルを送ることができると薦められていました。
その後、兵庫丹波地域に暮らす6人の「田舎暮らし実践者」が登場。各自の暮らしぶりを紹介した後、長澤さんのファシリテートで、ディスカッションとなりました。
ディスカッションでは、当日のパンフレットに掲載されている「田舎暮らしチェックポイント」を会場の方とチェックしながら、パネラーからヒントを引き出す形で進められました。たとえば……。
電動工具を使えますか?
実際に草刈作業は必須なので、一瞬の里山の美しさだけではなく、日々の作業が必要になることを心得ておくこと、関連して、自動車では軽トラが一台あるととても便利。
噂話は潤滑油だと割り切れますか?
田舎では近所の人と知らぬふりはできません。地域の安全を守るためでもあると割り切って、過度に噂を気にせず、潤滑油くらいに心得ておかないとしんどい。
など、具体的な暮らしぶりが紹介されました。
ディスカッションの後は、いくつかの島に分かれて、相談会です。それぞれのパネリストに自由に相談できる機会とあって、会場の皆さん、熱心に尋ねられる姿が見られました。
受付周辺では不動産関連の情報などをそろえた情報コーナーがあり、にぎわっていました。
当日お願いしたアンケートによると、「田舎暮らしをすぐにでも実践したい」と回答された方が2割以上いらっしゃり、みなさん、ほんとうに熱心に聞いていただけました。年齢層としては60代以上の方が半数近くいらっしゃったのですが、30代や40代の方も少なくなく、幅広く期待されているのだと実感する一日となりました。
今回いただいたご質問やご要望をもとに、フォーラム実行委員会としても、今後ともみなさまのお役に立つ情報を提供していくべく、努力してまいります。